ベランダで枯らせてしまったと思ったアレカヤシは意外に強い生命力を持っていてくれました。
わずかに残った緑の芽と白い根っこで再び小さな葉っぱを出してくれました。母に言われなければ諦めていたのですが、植物の命と大切にする気持ちとやるだけの事はやってみるという精神がアレカヤシを復活させてくれました。この後は母が鉢植えにして、今も実家の応接間でのびのび育っています。私の部屋で育てていたときは20センチほどの葉っぱでしたが、一度枯れかけた後、今では60センチくらいの高さまで葉っぱをのばしています。植物の生きる力はすごいなと感じます。また、それ以上に育てる力も必要なんだと思いました。
今は結婚しましたので実家を離れ暮らしています。この住まいを選ぶときには、父が春と秋に大騒ぎをして庭の手入れを始めるのが大嫌いでしたので庭はいらない、マンションで十分という気持ちもあったのです。でもやはり植物を通してたくさんの安らぎを得られるという事は父の手入れした庭からも十分に分かる事でしたし、実家に置いて来たアレカヤシにも教えてもらった事でしたので、半日で手入れが終わりそうな庭のあるお家という家探しをしました。私にとって半日で済ませられる大きさがどのくらいかも分かりませんでしたが、「程よく空間があり、日の光が射し、風が通り、居心地の良い、大きくも小さくもない庭」という私の思いに応えてくれる庭が出来上がりました。時間のあるときにチョット庭に出て花がらを摘み、切り戻しした花や葉っぱはしばらくの間キッチンに水差しにして楽しみます。狭いながらも傍らには薬味になるハーブを育て、必要なときに必要なだけを摘み味わっています。植え込みといっても大々的には出来ないので体も疲れません。花の時期になると庭に植えたりプランターも使って賑やかに植え込みます。
父と違って1日に何度も庭を部屋を行ったり来たりして手入れが出来る私ですが、父のように1日で庭木の入れ替えをしようなどと思うと、あの頃の父と同じように大騒ぎの庭いじりになるのかも知れないと思うこの頃です。 今では色とりどりの花に囲まれ、 毎日チョコチョコっと庭をいじれる生活に感謝しています。
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